まとめ
総走行距離 3464.2km
所要日数 51日間
総費用 20万3158円
日本(約4週間)13万9158円(その内交通費7万9890円)
台湾(3週間) 6万4000円
時期については台風の心配がない10月以降でまた台湾北部が雨季になる12月中旬までには日本に戻ってくるという予定だったが
出発直前に体調を崩し一週間ほど下痢が続いて寝たきりということがあった。そのため1週間ほど日程が遅れてしまった。(お尻を痛めたまま出発したので前半は痔になってしまった)
また台湾から帰ってきた後、慶良間諸島のキャンプ場で1週間過ごす予定だったが泳ぐには少し寒いことと石垣島の生活も泳ぐ以外何もすることがなく退屈だったということで取りやめた。
費用は予定より安くついた。日本での食費をかなり押さえた結果である。しかしネットカフェを多用しすぎた。反省。ネットカフェは居心地が良すぎる。今回日本本土ではほとんんど自炊をしなかった。百円のカップラーメンとフランスパンの方が自炊より安くつくしなにより手間がかからない。自炊道具は持っていかなくてもよかったかもしれない。
言葉については大学時に第二外国語で中国語を習っていたということに加え、日本で走行しているときに中国語の教科書や会話帳で学習していたおかげで基本的なことについてはほとんど問題はなかった。いままで外国語には苦手意識があったがそれを払拭できたと思う。
台湾で感じたこと 文化
海外に行ってこんなことを感じるのもなんだが日本の物が台湾のなかに入り込んでいると感じた。台湾は中国よりも日本に近いんじゃないだろうかと思うぐらいに。 コンビニやスーパーには溢れる日本語。なかでも中山駅の三越のデパ地下のスーパーは売っているもののほとんどが日本製品。まるで日本のスーパーの様。書店では日本の漫画が売っており、テレビでは日本のアニメも多く流れており日本の各地を毎週紹介する旅番組もやっていた。(タイトルは genki日本 だったと思う。青森の薬研温泉と京都の週を見た)
そして人が非常に親切で人懐っこい。道で自転車に跨って地図を見ていたりするとすぐに声をかけてくる。また自転車で旅をしていますと話すと必ず聞かれるのが一人でさみしくないの?やどうして友達と一緒に行かないの?ということ。 台湾は一人で行動するより一緒に行動するという文化なんだろう。そのような文化のせいか中高生のカップルが非常に多く街でやたらイチャイチャしていたりもしたが。
中国との関係
台湾は中国と微妙な関係にある。花連や台東では朝から戦闘機が街の低空を頻繁に飛んでいたし街中で兵士の人たちもよく見かけた。しかし自動車のナンバープレートは台湾省と書いており、親切にしてくれた人が会話の中で中国は13億もいる。 21世紀は中国の時代だ。と言っていたこともあった。台湾国内で中国本土から渡ってきた人と元々台湾に住んでいた中国人との間で考え方に差があるのは知っていたが自転車で台湾を走っていてそれほど中国と対立しているという気はしなかった。
日本にいると軍隊というものには特別なイメージを感じてしまうが台湾では兵士の人たちが街中で食事や買い物をしており食事を食べながら仲間と笑いあっている姿を見ると兵士も会社員などと同じ職業の一つみたいなものなんだなと感じた。
自然
台湾は日本と同じく山地が多く急峻な地形をしている。しかし山地は日本より急峻で東海岸では海沿いに1000mを越える山があったりする。逆に西海岸の平地は広く市街地に北海道のようなまっすぐな直線道路が続いていた。梨山付近は周りを3500m級の山々で囲まれている。山は日本と似ているが日本にありそうでない景色という感じ。台北北の淡水のあたりでは河口にあたりまえのようにマングローブが茂っていた。
台湾の街
台湾の街は古い建物が多い。そしてどの建物も一階部分がピロティになっておりそこに歩道がある。雨が多いためこういう構造にしているのだろうがやたら段差が多く、車椅子用のスロープがあるところもあるが日本よりもバリアフリーという面ではまだまだであると感じた。 さらに雑居ビルが多く日本よりも区画が狭いためか高層ビルが建っていても敷地が狭い。幹線道路沿いにも日本のように大型スーパーやファーストフード、大型家電店などは見られなかった。都市でも日本と比べて大型店舗の規模が小さいと感じた。
ただそのような中でも新しい建築物は台北101や京華城ショッピングモール、東帝士85大楼など非常に個性的なデザインで目を引く。日本でも六本木ヒルズや東京ミッドタウンなどは個性的なデザインをしていると思うが台湾のほうがランドマークとして非常に心に残るデザインをしていた。
家で作るよりも外で食べることが多い台湾の食文化のためか小さな街でも食堂が並ぶエリアは非常に活気があった。日本の地方都市では幹線道路沿いに大型店が集中してしまっているため駅前などの中心部に賑わいがないという街が多かったがやはり街を歩く人の賑わいという要素があってこそ街は活きてくるのだと思う。
初めての海外旅行だったが鹿児島からフェリーを乗り継いできたせいか台湾に日本に似た部分がたくさんあるためか それほど外国という感じがしなかった。それでも台湾で得られたことは大きく、本当に台湾に行ってよかったと思った。